個人開発の収益・売却事例
個人開発とは、会社の業務としてではなく個人がサービスやアプリを企画・開発・運営することを指す。Small Startでは、個人開発された事業のうち運営者本人が収益や売却額を公開しているものに絞り、月商・マネタイズ手段・集客チャネルを出典付きで記録している。
個人開発の収益は分布の幅が広い。月100円で止まった事例と月数百万円の事例が同じ棚に並ぶ。ここでは上振れだけでなく、8年でアプリ10本・月3万円、初収益22円といった数字もそのまま記録している。
- 掲載事例
- 57件
- 最高売却額
- 9.8億円
- 売却額の中央値
- 4,500万円
- 月商の中央値
- 55.5万円
個人開発の事例一覧
57件中 1〜24件
NEW azu、OSS活動のスポンサー収入が年229万円。textlintとJSer.info、14年の継続が「寄付で回る個人開発」を作った
文章校正ツールtextlintや14年続くJSer.infoで知られるazu氏は、OSS活動の収支を毎年公開している。2025年のGitHub Sponsors収入は約229万円(月16〜36.6万円)。売り物を持たず、寄付だけで月商水準の収入を成立させた希少な実例だ。
BoltAI、サブスク全盛のAIツール市場を買い切りで攻めて月$15K。$19→$79の値上げで売上より「手残り」が増えた
ベトナムの個人開発者Daniel Nguyen氏は、AIツール=サブスクという相場に逆らい、macOSネイティブアプリBoltAIを買い切りで販売。公開1年半で月平均$15K・顧客7,000人。$19から$79への値上げと、失敗作KToolの1年も本人が記録している。
8番出口、470円の個人開発ゲームが初日3万本・1年余りで140万本。「異変を探す」が実況と購買を両立させた
元ゲーム会社員が1人で作った470円のウォーキングシミュレーター「8番出口」は、2023年11月の発売初日に3万本超、2025年1月に全世界140万本超。「8番ライク」というジャンルを生み、実写映画は興行収入51.7億円に達した。
Inkdrop、月$4.99のMarkdownノートで月15万円。PRメールをやめ、無料プランを置かなかった個人開発SaaSの2年
日本人開発者TAKUYA氏のInkdropは、公開約2年で月15万円の売上に到達。2019年8月には単月95万円も記録した。プライベートβ1,000人、60日間の無料トライアル、freemium拒否、PRメールの停止——数字と一緒に判断の理由が公開されている。
Lunch Money、7年目の家計簿SaaSがMRR $34K。Mint終了で登録が5倍になった月と、「$40〜150の好きな額」価格
元Twitterのエンジニア Jen Yip氏が一人で7年育てた家計簿SaaSは、2024年3月時点でMRR $34K。巨人Mint(利用者400万人)のサービス終了で登録が数週間5倍になり、MRRは$10K以上跳ねた。「年$40〜150から自分で選ぶ」価格実験の結果まで、公開された数字を追う。
MRR $28から8ヶ月で$1,000へ。有料341→697→900と伸びた月次の全推移
習慣管理アプリ「Habit Pixel」が2025年5月のMRR $28から8ヶ月で$1,000超に届くまでの月次記録。有料契約は341→697→900と推移し、地域別価格・12言語対応・ブラックフライデーが効いた。
月間350万PVで月20〜30万円。1PV0.5円という広告メディアの天井と、そこから抜けた先
ピーク時に月間350万PVを集めたブログメディアの収益は月20〜30万円だった。1PVあたり0.5〜0.7円という広告単価が示す天井と、その運営者がのちに別の収益源へ移るまでの経緯。
月商40万円のサービスのコードを3万行から1.5万行に削った。4年目の作り直しが変えたもの
帳票作成サービス「labelmake.jp」を4年運営した開発者が、コードを3万行から1.5万行へ半減させたリニューアルの記録。月間PV30万・登録1.5万ユーザー・月間収益約40万円という規模の数字も公開されている。
月間100万ユーザーで有料は1,000人。収益の8割が広告というポモドーロタイマーの構造
20個以上のWebサービスを作った開発者が、月間100万ユーザーのポモドーロタイマーと月間10万ユーザーの動画ループツールで生活している記録。有料転換率0.1%、収益の8割以上が広告という内訳が公開されている。
MRR $2,800から$340へ90%減。放置したコールドメールSaaSを1ヶ月で$730に戻した組み替え
コールドメールSaaS「Leadstal」がピークMRR $2,800から$340まで9割落ち、課金対象を組み替えて1ヶ月で$730に戻した記録。マーケティング予算はゼロのまま、無料化と課金箇所の入れ替えで反転させている。
β版初日に1,000人、そこから落ちるだけ。19ヶ月かけた作り直しで終わったSEOツール
個人ブロガー向けSEOツール「Tracky」が終わるまでの記録。β版公開初日に約1,000人が来たあとアクセスは落ち続け、次のバージョンに19ヶ月をかけた末に立ち上がらなかった。
ヒット作ゼロで68本・累計200万DL。10年続けた個人アプリ開発の内訳
10年間で68本のアプリを出し、累計200万ダウンロードに到達した個人開発者の記録。ヒット作と呼べるものは1本もないまま、月の収入は東京都の平均給与をやや上回る水準に達している。
月間UU100万・アクティブ1万人。二次創作プラットフォームを終わらせたのは1行の削除だった
月間ユニークユーザー約100万・アクティブユーザー約1万人まで育ったゲーム二次創作プラットフォームが終了するまでの記録。原因はコード1行の削除と、ポケットマネーで支えていたサーバー構成の限界だった。
無料2,000人・60号で有料MRRは$13だった。ニュースレターの課金をやめてスポンサー型に切り替えた記録
個人開発者向けの有料ニュースレターを13ヶ月・60号続けて、月次の課金収入は$13だった。無料購読者2,000人を抱えたまま課金をやめ、スポンサー型に切り替えて6〜7週で$500を得るまでの記録。
ピークMRR $15,000から1年半で$1,000未満へ。AI記事生成SaaSを削った詐欺$50,000と規約変更
Pinterest向けのAI記事・ピン生成SaaSが、公開2ヶ月でMRR $15,000に到達したのち閉鎖するまでの記録。約$50,000のクレジットカード不正、単一チャネル依存、プラットフォームの規約変更が重なった。
10年運営して収益ゼロ。イラストに37万円を投じた囲碁ブラウザゲームが終わるまでの全支出
本業のかたわら2年かけて開発し、約10年運営した囲碁ブラウザゲームの終了記録。イラスト費は総額372,429円、年間の運営費は4,000円未満、そして収益はゼロだった。
2人・約2か月・広告費ゼロで2000万本。「めっちゃカメレオン」の販売曲線と790円買い切りの損益
2026年6月10日発売のかくれんぼゲームが63日で2000万本。開発は2人・約2か月、広告費もサーバー費もゼロ。当初目標10万本の200倍に届いた販売曲線と、790円買い切りの手残りを公開情報から検証する。
Damon Chen氏、$20KでGitHubリポジトリを買い$1.5M ARRへ。「作らずに買って伸ばす」個人開発
元エンジニアのDamon Chen氏は、Testimonial.toを4年で累計$2M超に育てたのち、ChatGPTブーム初期に未収益のリポジトリ(現PDF.ai)を$20Kで買収。「PDFと対話するAI」として数ヶ月で$1.5M ARRへ伸ばした。ゼロから作らず「種を買う」個人開発の代表例。
高校生の有料Discord Botが月利益1.2万円 — 原価320円に月500円を付けた根拠を読む
無料Botが並ぶDiscord読み上げ市場に月500円で参入。原価は20万文字あたり約320円、公開2年目で月利益は約1.2万円。加入ペースが4日1〜2人に変わった要因まで数字で追う。
5年で失敗8本・成功3本 — 収益0円が並んだ個人開発者が月20万〜100万円に届いた分岐点
失敗8本は収益0円〜数千円。成功3本のうち有料学習サービスは開発3〜4ヶ月で半年後に月20万〜100万円、ユーザー50〜200人。11本を並べて何が分岐点だったかを検証する。
直近10人が訪問 月100円から3年で月10万円へ。広告収益だけのツールアプリが辿った「静かな複利」の記録
北海道の個人開発者わかなお氏のツール系アプリは、リリース当初の収益が月100円ほど。それが3年超の継続でMAUが100倍以上になり、AdMob広告だけで月10万円に到達した。課金もマーケティングもない「置いておくだけ」のアプリが辿った成長曲線の記録。
Streets of Rogue、自己資金270万円のインディーゲームが約9.7億円で売却されるまでの6年
開発者1人・自己資金$18,000で作られたローグライク『Streets of Rogue』が、累計100万本・生涯売上$800万を経て2021年6月にtinyBuildへ$650万で売却された。
8年でアプリ10本、月3万円。ピークは2021年——個人開発の広告収益が下り坂に入った理由
メーカー勤務の50代エンジニアが8年でiOS8本・Android2本を公開。ASOを回して2021年まで右肩上がり、ピークは月5万円近く。新規開発を止めた2022年以降は下降し、現在は月3万円前後で推移している。
トーク分析アプリで月収250万円。TikTok経由85%・CVR37.5%——個人開発の「配信面から逆算した」設計
エンジニア歴15年のけい氏のトーク分析アプリ「IsTalk」は、累計60万DL・サブスク4,600件超で月収250万円、AppStoreユーティリティ1位を獲得。流入の85%がTikTokか友人紹介で、CVRは改善により24.2%→37.5%へ。スクリーンショット付きで公開された個人アプリの一級の実データ。
よくある質問
- 個人開発はどれくらいの収益になりますか?
- 掲載事例の幅は、初収益22円や月100円から、14年かけて月収100万円、一人運営のPhotoAIの月$132Kまであります。広告収益だけで月10万円、月額4,000円×有料会員50人で月25万円など、マネタイズ手段ごとの実額を各記事に出典付きで記載しています。
- 個人開発のサービスは売却できますか?
- 掲載事例では、技術情報共有サービスのZennが公開4ヶ月半でクラスメソッドへ事業譲渡、MENTAが月商140万円の時点でランサーズへ株式譲渡、NotionサイトビルダーのPotionが個人間で$300Kで譲渡されています。売却額や経緯は各記事に出典付きで記録しています。
- 何を作れば収益化できますか?
- 本メディアは助言を行いません。ただし掲載事例の内訳では、SaaS・ツール系は月額課金、アプリ系は広告と買い切り、コンテンツ系はプラットフォーム収益と、業態ごとに主なマネタイズ手段が分かれています。多くの記事で「効かなかった施策」も併せて記録しています。