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無料2,000人・60号で有料MRRは$13だった。ニュースレターの課金をやめてスポンサー型に切り替えた記録

個人開発者向けの有料ニュースレターを13ヶ月・60号続けて、月次の課金収入は$13だった。無料購読者2,000人を抱えたまま課金をやめ、スポンサー型に切り替えて6〜7週で$500を得るまでの記録。

執筆: Small Start 編集部(公開情報の要約+独自分析)

無料2,000人・60号で有料MRRは$13だった。ニュースレターの課金をやめてスポンサー型に切り替えた記録

月商1,950円は、月商を公開している掲載227件のうち下から1%。掲載全体の月商中央値は157万円です(データ集計)。

インディー開発者向けのリサーチを配信する有料ニュースレターを、2021年10月から13ヶ月・60号にわたって発行し、そこで得られた月次の課金収入は**$13**だった。無料購読者は2,000人いた。

数字が小さいことは、それ自体が情報である。「読者はいるのに課金されない」という状態が、どの規模でどう起きるのかが分かる記録なので、公開された数字をそのまま扱う。

有料版の13ヶ月

項目数値
開始2021年10月
発行回数60号
有料モデルの期間13ヶ月
有料の月次収入(MRR)$13
無料購読者2,000人
転換後の収入6〜7週間で$500
転換後の購読者2,400人以上

60号を13ヶ月で出しているので、週1回を超えるペースである。制作量は少なくない。それでも、有料の月次収入は3桁円台で止まった。

2,000人でも足りない、という計算

運営者本人の説明はこうだ。「コンテンツは今日のインターネットに溢れている。最も成功しているニュースレターでさえ、読者の2〜5%を有料に転換するだけだ」。

この数字をそのまま当てはめると、無料2,000人に対する有料転換は40〜100人になるはずだ。実際は$13である。仮に月$5の価格だとしても、有料購読者は数人にとどまる計算になる。業界の標準的な転換率を大きく下回った。

ここから逆算できるのは、有料ニュースレターが成立する購読者数の目安だ。月10万円を課金だけで作ろうとするなら、転換率2〜5%・単価$5前後という条件では、無料購読者は1万〜3万人規模が要る。2,000人という母数は、その1〜2割にすぎない。始めるのが早すぎたのではなく、母数が2桁足りなかったと読むほうが実態に近い。

60号という制作量の重さ

金額の小ささに目が行くが、投入量のほうも見ておきたい。13ヶ月で60号は、週1回を上回るペースである。しかも扱っていたのは、個人開発者向けの掘り下げたリサーチだった。速報や日記ではなく、調べて書く種類のコンテンツである。

1号あたりの制作に仮に3時間かかるとすれば、60号で180時間。**その対価が月$13だった。**時給に直す意味はないほどの数字になる。ここで重要なのは金額の低さそのものではなく、制作量を増やしても収益が動かない構造だったという点だ。60号出した時点で$13なら、120号出しても$26にしかならない。量では抜けられない位置にいた。

本メディアに掲載している事例のうち、月商が公開されているものの中央値は約150万円である。$13は、その約770分の1にあたる。掲載事例の分布に載せると、ほとんど原点に張り付く。

効かなかったこと

本人が失敗として挙げているものは、いずれも「やらなかった」側に寄っている。

能動的な宣伝をしなかった。「聞かなければ、彼らは買わない」と本人は書いている。Twitterで購読を勧めることを避け、無料記事から有料ページへ自然に流れるのを待っていた。読者が自力で見つけてくれる前提に立っていた。

**受け身の導線しか用意しなかった。**無料コンテンツの末尾に有料への入口を置き、そこから先は読者任せだった。オファーの提示も、締切も、比較も置いていない。

**フォーマットが価値に見えなかった。**メールで届く読み物は、同じ内容でも電子書籍やガイドの形にしたときほど「買うもの」として認識されない、というのが本人の見立てである。

**低タッチのモデルだった。**汎用的なニュースレターより、個別に関わるマスターマインド型のプログラムのほうが機能したはずだ、と振り返っている。

課金をやめたら収入が増えた

有料課金を畳んだあと、スポンサーシップ型に切り替えている。結果は6〜7週間で$500。月換算すればおよそ$300前後で、課金モデルの20倍以上になった。購読者も2,400人を超えている。

同じ読者、同じコンテンツ、同じ運営者である。変わったのは、誰から金をもらうかだけだ。読者2,000人は「$13を払う人の集まり」としては小さいが、「広告主にリーチを売る単位」としては値がついた。

この非対称は、有料購読で成立させているニュースレターと比べると分かりやすい。課金モデルが成立するのは母数が十分に大きいか、単価を高くできる専門性がある場合で、そのどちらでもないなら、収益源の側を変えるほうが早い。

理由は、支払う側の判断が違うからである。読者にとって購読料は生活費からの支出で、月$5でも「これは要るか」を毎月問われる。広告主にとっての出稿費は事業の経費で、リーチ2,000人に対していくらが妥当かという相場の話になる。同じ読者リストでも、個人の財布に請求するか、企業の予算に請求するかで、通る金額の桁が変わる。

ただし転換にも条件がつく。スポンサーを取るには、読者数と属性を説明できる状態が要る。60号を13ヶ月出し続けて2,000人を集めていたからこそ、売る材料があった。課金で失敗した13ヶ月が、スポンサー型の在庫を作っていたという順序は見落とせない。

再現の条件と限界

一般化できるのは、課金モデルを選ぶ前に、必要な母数を転換率から逆算しておくという点だ。2〜5%という数字は業界で広く共有されており、始める前に計算できる。目標月収を単価と転換率で割れば、必要な購読者数が出る。その数に届いていないうちは、課金より母数を増やすほうが優先になる。

もうひとつ、能動的に売らなければ売れないという当たり前も、この記録では数字で裏づけられている。60号出して$13という結果は、コンテンツの量の問題ではなく、提示の不在の問題だった。

限界も明確にしておく。この事例は単価が公開されていない。$13というMRRだけでは、有料購読者が2人なのか10人なのかが確定しない。また、スポンサー収入の$500も6〜7週間の累計であり、継続的な月次収入として定着したかどうかは、この記録の時点では分からない。累計15万円の時点で撤退を判断したPython自動化の副業と同じく、小さい数字ほど「途中経過なのか結論なのか」の区別がつきにくい。

それでも、無料2,000人・60号・$13という3つの数字が並んでいること自体が、これから課金を検討する人にとっては十分に使える情報である。

出典

本記事は上記の公開情報の要約と独自分析です。 詳細は必ず出典をご確認ください。

この記事は、出典として「Small Start(small-start.com)」の明記と本ページへのリンクがあれば、ニュース・ブログ・生成AIの回答などで自由に引用・転載できます(事前連絡は不要です)。 転載・引用について →

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