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月間350万PVで月20〜30万円。1PV0.5円という広告メディアの天井と、そこから抜けた先

ピーク時に月間350万PVを集めたブログメディアの収益は月20〜30万円だった。1PVあたり0.5〜0.7円という広告単価が示す天井と、その運営者がのちに別の収益源へ移るまでの経緯。

執筆: Small Start 編集部(公開情報の要約+独自分析)

月間350万PVで月20〜30万円。1PV0.5円という広告メディアの天井と、そこから抜けた先

月商25万円は、月商を公開している掲載227件のうち下から23%。掲載全体の月商中央値は157万円です(データ集計)。

月間350万PVという数字だけを見れば、大きなメディアである。そのブログの収益は月20〜30万円だった。1PVあたり0.5〜0.7円。

アクセスを集めることと稼ぐことのあいだにある距離を、これほど端的に示す数字は多くない。のちに技術記事プラットフォームを立ち上げて事業譲渡することになる運営者の、その前の話である。

ブログメディア時代の数字

項目数値
月間PV(ピーク)350万
月収20〜30万円
広告単価1PVあたり0.5〜0.7円
体制1人

350万PV × 0.6円 ≒ 210万円にはならない。実際は20〜30万円である。ここは注意して読む必要があり、公開されている単価と総額が完全には整合しない。すべてのPVが収益化されているわけではない(広告が表示されない流入、単価の低い面がある)と考えるのが自然だが、内訳は公開されていない。

いずれにせよ、運営者本人が「1PV0.5〜0.7円」を自分の実感値として語っていることが重要である。この単価を前提にすると、月100万円を作るには150万〜200万PVが要る。個人が1人で書いて到達できる水準ではない。

広告メディアの天井

この数字が示しているのは、広告収益型メディアの構造的な上限である。

**収益がPVに正比例する。**読者が増えなければ売上は増えない。書く量とPVはある程度連動するので、結局は労働量が売上を決める。

**単価を自分で決められない。**広告のクリック単価は市場と広告主が決める。運営者側にできるのは、単価の高いジャンルを選ぶことくらいで、それも検索結果を企業と奪い合う話になる。

同じ構造は掲載事例にも繰り返し現れる。月5,000PVの技術ブログが月数千円、同じ月5,000PVのスクール紹介ブログが月5〜10万円だった事例は、単価の違いが10倍以上の差を生むことを示している。月30万PVで月40万円(1PV約1.3円)の帳票作成サービスと比べると、PVは10分の1以下なのに単価は2倍以上という逆転すら起きる。

**読み物のPVは安く、道具のPVは高い。**同じ1アクセスでも、そこで解決される用事の大きさが違う。

抜けた先にあったもの

この運営者は、その後ブログメディアから離れている。独立して最初の半年はまったく稼げなかったと語っており、そこから記事を書き続けてPVを積んだ。ピークの350万PVはその結果である。

そして次に手をつけたのが、WordPressテーマの販売だった。本人はこれについて「20〜30年は働かなくても食っていける資産ができた」と表現している。金額は公開されていない。

**PVを売る事業から、プロダクトを売る事業へ移っている。**広告は1PV0.5円だが、テーマは1本数千円である。同じ読者に対して、単価が桁で変わる。

さらにその後に立ち上げた技術記事プラットフォームは、エンジニア向け情報共有サービスとして事業譲渡に至っている。ブログ→プロダクト販売→サービス譲渡という順序で、収益の取り方が毎回変わっている。

リリース後6ヶ月、完全に横ばいだった

もうひとつ記録されているのが、そのプラットフォームの初期である。リリースしてから6ヶ月間、ユーザー数も投稿数も「完全に横ばい」だったという。

350万PVのメディアを作った実績がある人が、次に作ったサービスで半年間まったく動かない。過去の成功が次の初速を保証しないことを、同じ人の記録の中で確認できる珍しい例である。

掲載事例と並べる

本メディアが掲載している事例のうち、月商が公開されているものの中央値は約150万円である。月20〜30万円はその5分の1程度にあたる。

ただしこの事例の価値は金額の大きさにはない。350万PVという上位の集客規模と、月20〜30万円という中位以下の金額が同居していることにある。掲載事例の多くは金額だけが公開され、その裏にあるアクセス規模は分からない。両方が並んでいる記録は少ない。

3つの事業を貫いているもの

ブログ、テーマ販売、プラットフォーム。収益の取り方は毎回変わっているが、扱っている読者層は一貫して開発者まわりである。

**同じ相手に、違う売り方を試し続けている。**広告で売り、プロダクトで売り、最後はサービスごと譲渡した。相手を変えずに商材を変えるやり方は、ゼロから顧客を作り直す必要がないぶん、試行のコストが低い。

この順序は掲載事例にも見られる。個人開発6作目で月25万円に届いた事例も、手数料型で失敗してから月額課金へ移っており、**顧客層より先に課金方式を疑っている。**アクセスが集まっているのに金額が伸びないとき、変えるべきは読者ではなく売り物のほうだ、という判断が共通している。

再現の条件と限界

規模の大小を問わず当てはまるのは、広告だけで収益化するメディアは、PVの規模に対して金額が伸びにくいという構造である。1PVあたりの単価は個人の努力ではほとんど動かないので、金額を上げたければPVを増やすか、広告以外の商材を載せるしかない。

もうひとつ、本人が語っている「個人開発の難易度は10年前の5倍から10倍になった」という認識も、参入時期の効果を示している。350万PVを積んだのは、いまより競合が少なかった時期である。同じ手順で同じ結果が出るとは限らない。

なお、この事例は本メディアでは数少ない二次情報(インタビュー)を出典とする記事である。運営者本人の発言をインタビュアーがまとめたもので、本人が自分で公開した管理画面の数字ではない。金額の幅が広いのも、口頭での回答であることと関係している可能性が高い。

限界として、この記録は**二次情報(インタビュー)であり、金額の内訳が確認できない。**月20〜30万円という幅、350万PVというピーク値、0.5〜0.7円という単価は、いずれも本人の発言としてインタビュー記事に載っているもので、管理画面の数字ではない。WordPressテーマ販売の金額に至っては「20〜30年働かなくてよい」という表現だけで、実額は公開されていない。

出典

本記事は上記の公開情報の要約と独自分析です。 「報道」は他メディアが取材・整理した記事で、数字はその報道時点のものです。 詳細は必ず出典をご確認ください。

この記事は、出典として「Small Start(small-start.com)」の明記と本ページへのリンクがあれば、ニュース・ブログ・生成AIの回答などで自由に引用・転載できます(事前連絡は不要です)。 転載・引用について →

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