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Udemy22コース・ベストセラー8本で月平均$2,124。「講座の棚」を海外プラットフォームに作る

コーチング・映像制作を教えるUdemy講師が、22コース(うちベストセラー8本)の売上レポートを公開。講師収入は月平均$2,124で、うちUdemy経由は月15万円程度。売れないコースは月1,000円・ベストセラーは月数万円という「コース単位の損益」まで開示している。

執筆: Small Start 編集部(公開情報の要約+独自分析)

Udemy22コース・ベストセラー8本で月平均$2,124。「講座の棚」を海外プラットフォームに作る

月商15万円は、月商を公開している掲載259件のうち下から15%。掲載全体の月商中央値は225万円です(データ集計)。

「Udemy講師は儲かるのか」という問いに、22コース・講師歴5年の当事者が売上レポート付きで答えた記事である。書き手はコーチング・映像制作・ブログ制作などビジネス系の講座を展開する磯部和弥氏(米国Transformation Academy認定ライフコーチ)。

売上レポートの骨格

項目数字
講師歴約5年
月平均収入$2,124
└ 内訳Udemyの集客経由 約15万円 / 自身のブログ等からのクーポン経由 約16万円
コース数22コース(ベストセラー8本・最高評価4本)
コース単位の月収売れないコースは平均月1,000円ほど / ベストセラーは月数万円(公開図表では月5万〜15万円)
実効単価Udemy集客経由: 平均売上1,300〜1,800円の37% = 受講生1人あたり481〜666円
クーポン販売価格1,300〜27,800円で自由設定・分配率97%

22本のうち柱は8本——打率のゲーム

この事例の核心は、コース単位の格差を隠していないことだ。22本のうち収益の柱はベストセラー8本で、それ以外は月1,000円程度。打率は4割弱で、どのコースが当たるかは出してみるまで分からない。磯部氏自身、開始時は「100コース作って1つ当たればいいや」くらいの感覚だったと書いており、量を前提にした設計であることを本人が認めている。滝沢氏の9コースでも初コースは$165に終わっており、Udemy講師業は「1本入魂」ではなく、複数本を出して当たりを補強する統計のゲームである。

氏が挙げる方針は3つ。受講生の悩み解決を金額より優先すること(価値>お金)、数を打つこと、そして他の講座にない対象者設定=切り口を持つこと。3点目は競合との正面衝突を避ける差別化の話で、当たりの確率を動かす変数が講義の中身以前にテーマの切り口に集中していることを示唆する。

ペースに引き直すと、5年で22本は年4〜5本、2〜3ヶ月に1本の継続的な量産である。そしてベストセラー(図表では月5万〜15万円)と売れないコース(月1,000円)の差は50〜150倍。平均ではなく少数の当たりが全体を決める、べき乗則型の分布だ。この分布を前提にすれば「1本作って様子を見る」進め方は統計的に不利で、「100コース」という氏の感覚は誇張ではなく分布への適応と読める。

481〜666円から逆算する

受講生1人あたり481〜666円という開示は実務的だ。Udemy経由でコースが売れるのは基本的にセール時なので、1新規受講あたりの平均売上は1,300〜1,800円、その37%が講師に入る。セール文化のUdemyでは定価ではなくこの実効単価で事業計算をする必要があり、月15万円を作るには毎月250〜300人の新規受講が要る。逆算の起点になる数字である。なお、97%/37%という分配率とセール依存の構造は滝沢氏(講師歴2年・9コース)の開示と完全に一致しており、独立した2人の講師が同じ数字を報告している以上、個人の体感ではなくプラットフォームの仕様として計画に使える。

一方、講師が自分で発行するクーポン経由なら価格を1,300〜27,800円の範囲で自由に設定でき、97%が手元に残る。磯部氏の収入約31.9万円の内訳はここで効いてくる。Udemyの集客に任せた分が約15万円、自身のブログからのクーポン経由が約16万円。ほぼ半々だ。同じコースでも、自前の集客経路を経由するだけで実効単価は数倍になる。プラットフォームの流通に乗りながら、プラットフォームの外に読者接点(ブログ)を育てて97%側の販売を増やす。この二重販路が月31.9万円の設計図である。

装置は最小限——スクリーンキャストという選択

制作面の開示も参考になる。氏のコースは画面収録(スクリーンキャスト)中心で顔出し不要、収録・編集はWonderShare DemoCreator、マイクはHyperX QuadCastという最小構成だ。「寝ながらでも収益が入る」というパッシブインカム性がメリットとして挙げられる一方で、入口の設備投資はマイク1本とソフト1本まで圧縮できる。動画講座というと撮影機材や顔出しのハードルを想像しがちだが、ビジネス系・ツール解説系の講座では画面と声だけで成立している。

氏が金銭以外のメリットとして挙げるのは、権威性の獲得とコンテンツ制作スキルの習得だ。講座を持っていること自体が「教えられる人」の証明になり、本業の信用に還流する。二重販路は収益の回路であると同時に、信用の回路でもある。

本人が挙げるデメリット

磯部氏は儲け話として盛らず、デメリットを明記している。本名や声が公開されることによる身バレ。一気に大金は稼げないこと(積み上げ型で立ち上がりは遅い)。そして収録環境の制約。Udemyは音声品質の基準が厳しく、フィリピン滞在時には野犬やバイクの騒音のせいで友人に収録場所を借りていたという。加えて構造上の事実として、22本中14本が月1,000円前後という打率そのものがある。8本の当たりはあくまで5年という時間軸の上に積まれた結果だ。

再現の条件

一般化できるのは、実効単価481〜666円を起点にした逆算、「量×切り口」で当たりを探す設計、そしてブログ等の自前経路で97%分配側の販売を作る二重販路の構造だ。顔出し不要・最小機材で始められる点も、日本の副業者にそのまま当てはまる。

一般化しにくいのは時間軸である。この収入は5年・22本の蓄積の上にあり、初年度から月30万円が立つモデルではない。またコーチング・映像制作というジャンル選択は本人の本業と地続きで、教えられる専門性が先にあることが前提になる。何が検索され、どんな切り口が刺さるかというプラットフォームの学習には、滝沢氏の事例と同様、売れない期間の授業料が要る。なお、講座プラットフォームの受講生は「あなたの講義を数時間聴いた見込み客」でもあり、Udemyを基盤収益かつ接点として高単価の本業(コーチング・コンサル・制作)へ接続する二段構えは、ココナラを事務所集客に接続した税理士JUN氏と同じ構造である。

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出典

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