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最高月1,000万円超と「8割の記事が下がった」— トップブロガー3人が対談で明かした数字の明暗

ヒトデ氏(全サイト合計最高月1,000万円以上)、きぐち氏(累計5億円・ただしアプデで年収3,000万→1億→3,000万円と乱高下)、Tsuzuki氏(1年で月100万円)。トップブロガー対談から、ブログ収益の上限と脆さを数字で読む。

執筆: Small Start 編集部(公開情報の要約+独自分析)

対談で公開された数字

発言者数字
ヒトデ氏全サイト合計の最高収益月1,000万円以上。会社員時代に副業で開始し複数サイトを運営
きぐち氏18年目ブロガー(2023年2月時点)。2020年に累計収益5億円突破。ただしGoogleアップデートで年収3,000万円→1億円超→3,000万円と乱高下。「8割ぐらいの記事が下がった」
Tsuzuki氏開始約1年で月100万円達成(詳細分析はこちら)

ブログというビジネスモデルの「上限」と「脆さ」が1つの対談に同居している、国内では稀有な一次資料だ。

上限側の構造 — ヒトデ氏の月1,000万円

ヒトデ氏の最高月収益は単一サイトではなく複数サイトの合計である点が重要だ。1メディアの成長には検索需要という天井があるが、サイトを分けてポートフォリオ化すれば天井を積み増せる。対談で本人が語る勝ち筋は、規模ではなく属人性だ。

  • ◯◯といえば自分」というポジションを作る。「博多に詳しいあの人のおすすめが聞きたい」と思われる状態が理想
  • 稼いでいるキーワードは周りに明かさない(すぐに競合にかぶせられるため)
  • うまくいっている時こそ次の施策を打つ。好調時はASPに相談すると特別単価などの提案も引き出しやすい
  • 初期費用はレンタルサーバー代とドメイン代のみ。「お金がかからない」ことがブログ最大の優位性

一方で、YouTubeへの展開は「外注1本1万円、最低10本で10万円」とコスト構造が違いすぎるため慎重——メディアごとの損益構造を冷静に比較している。

脆さ側の構造 — きぐち氏の乱高下

きぐち氏の数字はブログ収益の不安定さを最も端的に示す。累計5億円を稼いだベテランでも、Googleアップデート一発で年収が1/3以下になる。「一度上がった収入から落ちる心理的負担は大きい」という証言は、検索流入ビジネスの本質的なリスクだ。

対策として語られたのは、SNSでの資産形成(フォロワー5,000人・投稿のいいね200〜300が付く状態を作ってからコンテンツを増やす)や、ジャンルごとの最適メディア選択。検索一本足からの脱却が、5億円ブロガーの結論である。

数字の裏を読む

ブログの期待値は「上限は高く、分散は極端に大きい」。 月1,000万円という上限と、8割の記事が下がる下振れが同じ市場に存在する。これは宝くじ的な運ではなく、検索アルゴリズムという単一の外部変数に収益が従属していることの帰結だ。この構造を理解せずに「月100万円事例」だけ見て参入するのは危険で、Tsuzuki氏の1位→5位で流入ゼロの実話とセットで読むべきだ。

属人性は最強のSEO対策として再発見されている。 「◯◯といえば自分」は、アルゴリズムに左右されない指名検索・直接訪問・SNS流入を生む。AI検索が普及して一般的な情報記事の価値が下がるほど、「あの人の意見が聞きたい」という需要だけが残る。ヒトデ氏の戦略は結果的にAI時代への防御にもなっている。

全員が「複線化」で生き残っている。 ヒトデ氏は複数サイト、きぐち氏はSNS資産、Tsuzuki氏は好調時の横展開。稼ぎ方は三者三様だが、単一の収益源に留まらなかった点だけが完全に共通している。アフィリエイトサイトの売却相場が月間利益×20ヶ月程度に留まるのも、市場がこの脆さを織り込んでいるからだ。

自分に置き換えるなら

  • 再現しやすい点: 「稼げているキーワードへの集中」「好調時のASP交渉」「SNS資産の先行構築」は今日から実行可能。初期投資が月1,000円程度で済む参入障壁の低さも健在
  • 限界: ヒトデ氏・きぐち氏の数字はSEO環境が今より緩やかだった時代の蓄積を含む。同じ道筋の再現は難しく、現在の参入者は最初からAI検索・SNS・コミュニティを組み合わせる前提で設計する必要がある

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