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副業コンパスのクニトミ氏、8ヶ月間は月1万円未満→25ヶ月目に月484万円。「月200時間」を投じた副業ブログの月次推移

信託銀行からWebマーケ会社に転じた会社員クニトミ氏の副業ブログ「副業コンパス」は、開始8ヶ月まで月1万円未満、25ヶ月目に月484万円、最高で月1,200万円に到達。平日3〜5時間・休日12時間、月200時間という投下時間と月次推移を2本のインタビューから整理する。

執筆: Small Start 編集部(公開情報の要約+独自分析)

副業コンパスのクニトミ氏、8ヶ月間は月1万円未満→25ヶ月目に月484万円。「月200時間」を投じた副業ブログの月次推移

月商500万円は、月商を公開している掲載252件のうち上位36%。掲載全体の月商中央値は225万円です(データ集計)。

開始から8ヶ月間の収益は月1万円未満。それが25ヶ月目に月484万円になり、最高では月1,200万円に達した――副業ブログ「副業コンパス」を運営するクニトミ氏の月次推移である。レンタルサーバー会社カラフルボックスのインタビューで本人が明かした数字で、エックスサーバー公式ブログの取材(2025年2月)でも「最高で月1,200万稼ぐ」「月500万稼ぐ副業サラリーマン」として紹介されている。

注目すべきは、この数字が「専業ブロガー」のものではない点だ。クニトミ氏は立教大学を出て新卒で三井住友信託銀行に入り、その後Webマーケティング会社に転職してメディアの編集長を務める会社員である(エックスサーバー取材時点で26歳・本業年収600万円強)。ブログはあくまで本業の外側で運営されており、その代わりに投じられているのが「月200時間」という副業としては異例の時間である。

公開されている月次推移

カラフルボックスのインタビューによれば、収益の立ち上がりは以下の通りだった。

時期月間収益
1〜8ヶ月目0〜0.9万円
9ヶ月目3万円
10ヶ月目7万円
20ヶ月目78万円
21ヶ月目148万円
25ヶ月目484万円
最高1,200万円(月1,000万円超は2回)
直近月300〜500万円で推移

グラフにすれば、典型的な「長い沈黙のあとの急カーブ」である。8ヶ月間ほぼゼロ、9ヶ月目にようやく3万円。ここで多くの副業ブログが止まる。実際、掲載事例のTsuzuki Blogの月次データでも、月4.2万円から月100万円への急伸の前には同じような無収益期間がある。ブログ収益の時系列は直線ではなく指数関数的に動く――これはジャンルを問わず繰り返し観測されるパターンだ。

推移の中身を見ると、伸びは一様ではなく「倍々の月」が節目になっている。9ヶ月目3万円から10ヶ月目7万円へ約2.3倍、20ヶ月目78万円から21ヶ月目148万円へ約1.9倍、そして25ヶ月目に484万円。検索順位の上昇は積み上げた記事群に一斉に効くため、収益は階段状に跳ねる。逆に言えば、月単位の前月比で一喜一憂しても、このカーブの位置は判定できない。

時間の量が異常値である

このカーブを支えた投入量が具体的に語られているのが、この事例の価値だ。平日は3〜5時間、休日は12時間程度を確保し、週50時間・月200時間を目標に副業へ充てる。1記事の制作には20〜30時間をかけ、更新は5日に1記事ペース。つまり量産ではなく、少数の記事に工数を集中する型である。

月200時間という数字は、法定労働時間(月160時間程度)を上回る。「副業」と呼ばれてはいるが、実態は本業と並走するもう一つのフルタイム労働に近い。副業ブログの成功譚は「スキマ時間で」と要約されがちだが、この事例の数字はその逆を示している。

1記事20〜30時間・5日に1記事という配分も、よくある「毎日更新」の教えとは逆を向いている。毎日1記事なら月30本書けるが、1本あたりの工数は数時間が上限になる。クニトミ氏の型は本数を月6本程度に絞り、その分1本を検索で勝てる水準まで作り込む。編集長として本業でコンテンツの品質管理をしている人間が、自分のブログでも「量より1本の完成度」を選んだ、と読める配分である。

もう一つの土台は本業とのシナジーだ。クニトミ氏の本業はWebマーケティング会社のメディア編集長であり、SEOやコンテンツ制作の実務がそのまま副業に転写される。エックスサーバーの取材でも本人は「本業で得た経験を活かせる副業」を推奨しており、ブログのテーマ自体が「副業の始め方」――自分の実践がそのままコンテンツになる再帰的な構造を選んでいる。X(Twitter)のフォロワーは5.5万人に達し、検索とSNSの二本柱で読者を集める。

収益と給与の逆転幅も記録しておきたい。エックスサーバー取材時点の本業年収は600万円強。つまり最高月1,200万円のブログは、月間で本業の年収の2倍を稼いだ計算になり、直近の月300〜500万円でも本業の月給の何倍にもなる。それでも会社員を続けているという選択自体が、「収益が本業を超えたら独立」という単純な図式とは別の運び方を示している。

ブログの前に5つ失敗している

見落とされがちだが、カラフルボックスのインタビューには「効かなかった施策」も記録されている。クニトミ氏はブログの前に、仮想通貨、投資信託、クラウドソーシング、Webライター、プログラミングを試している。動機は金銭面の危機感だったが、いずれも続かなかった。ブログが5つの失敗の後の6つ目だったという順序は、「最初から勝ち筋を見抜いた」物語ではないことを示す。

また、収益は右肩上がりのまま維持されてはいない。最高1,200万円(1,000万円超は2回)に対し、直近は月300〜500万円で推移しており、ピークからは半分以下の水準である。アフィリエイト収益は検索アルゴリズムとASP側の単価改定に左右される。最高月1,000万円超のトップブロガー3人が対談で「8割の記事が下がった」と明かした事例と同様、ピークの数字と持続する数字は分けて読む必要がある。

再現の条件と限界

この事例が数字で裏づけているのは、(1) ブログ収益の立ち上がりには無収益期間が構造的に存在し、8ヶ月間月1万円未満は「失敗のサイン」ではないこと、(2) 少数記事×高工数(1記事20〜30時間)という制作方針が2年で月数百万円圏に届いた実例があること、の2点だ。複数サイト運営で累計1億円に達したサンツォ氏の事例も含め、月100万円を超える副業ブログには本業でWebに関わる実務経験という共通項が目立つ。

一方で、再現の壁も数字に表れている。月200時間の投下は家庭環境や本業の負荷次第では物理的に不可能であり、本業がWebマーケティングであるというスキル移転の前提も万人には当てはまらない。「副業の始め方」というテーマ選びも、本人がまさに副業で結果を出しつつある時期だったから成立したもので、後発が同じ席に座れる保証はない。そして両インタビューとも、サーバー会社が自社サービスの文脈で行った取材であり、数字は本人申告で外部からの検証はできない。2媒体で同じ水準の数字が語られている点はクロスチェックとして機能するが、その限界も含めて記録しておく。

この記事は、出典として「Small Start(small-start.com)」の明記と本ページへのリンクがあれば、ニュース・ブログ・生成AIの回答などで自由に引用・転載できます(事前連絡は不要です)。 転載・引用について →

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