月間3,100万ユーザーの筋トレメディアBarBend、Pillar4へ。買う側に回る前の「売却」
3人で始めた筋力系フィットネスメディアBarBendは、月間3,100万ユーザーまで成長し2023年にPillar4 Mediaへ売却された。その後BarBend自身がMorning Chalk Upを買収する側に回っており、メディアの食物連鎖を1社で体現している。
執筆: Small Start 編集部(公開情報の要約+独自分析)
何が起きたか
BarBendは、筋力トレーニング・ウェイトリフティング競技の専門メディアとして3人で始まり、レビュー・ハウツー・競技ニュースで月間3,100万ユーザーという個人発メディアの上限級まで成長、2023年にPillar4 Mediaへ売却された。そして売却後のBarBendは、資本力を得てCrossFitニュースレターのMorning Chalk Upを買収する側に回った。
メディアの食物連鎖を1社で体現する
この事例の面白さは、売り手と買い手の両方を短期間で経験したことにある。個人発メディア→成長→メディアグループへ売却→グループ内で同ジャンルの小さなメディアを買収、というメディア業界の食物連鎖が1つの系譜で観察できる。
この連鎖は売り手側の戦略に直結する。自分のメディアの買い手候補は、(1)ジャンルの最終的な買い集め手(PE系グループ)だけでなく、(2)少し先を行く同ジャンルの「元個人メディア」も含まれる。BarBendがMorning Chalk Upを買ったように、2〜3年前に売却した先輩メディアは、次の買い手になっている。
月間3,100万ユーザーへの道と、その先
フィットネス系メディアはYMYL(健康)領域の検索変動と、器具レビューのアフィリエイト依存という2つの不安定要素を抱える。BarBendは競技ニュース(検索ではなくファンの直接訪問)という第3の柱を持つことで、検索変動への耐性を作った。「検索だけのメディア」はこの規模まで来られない——直接訪問の習慣を作れるコンテンツの有無が、メディアの寿命と売却評価を分ける。
規模の面では、月間3,100万ユーザーは広告営業・編集チーム・データ体制が揃って初めて回る水準で、買い手はPillar4のようなPE系メディアグループになる。AllGearのギア系ロールアップと同じく、ジャンルごとに「最終的な買い集め手」が存在し、そこへの到達が個人発メディアの一つの終着駅である。
あわせて読みたい
出典
本記事は上記の公開情報の要約と独自分析です。詳細は必ず一次情報をご確認ください。