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Small Betsの2年:売上$824,409・経費$222,514。買い切り会員のコミュニティが出した全内訳

個人事業家向けコミュニティ「Small Bets」の2年分の損益。売上$824,409に対し経費は$222,514で、利益率は約75%。イベント費・返金・人件費まで内訳が出ている珍しい記録。

執筆: Small Start 編集部(公開情報の要約+独自分析)

Small Betsの2年:売上$824,409・経費$222,514。買い切り会員のコミュニティが出した全内訳

月商515万円は、月商を公開している掲載227件のうち上位35%。掲載全体の月商中央値は157万円です(データ集計)。

コミュニティ運営の収益公開は、たいてい売上と会員数で終わる。Small Betsの記録が違うのは、経費$222,514の内訳が費目ごとに並んでいることだ。

2021年11月から2023年10月までの2年間で、売上$824,409、経費$222,514、利益は$600,000超。利益率にしておよそ75%になる。

2年分の帳簿

項目金額
売上$824,409
経費 合計$222,514
── イベント$83,500(登壇者への謝礼は原則1人$1,000)
── 提携・仕入$31,000
── 人件費$14,608(運営 月$1,000 / 動画編集 月$500)
── 返金$17,010
利益$600,000超
会員数4,500人超
返金率購入の約2%

人件費が2年で$14,608という点に目が留まる。月あたり$1,500の外注だけで、4,500人のコミュニティが回っている計算になる。費用の最大項目はイベントの登壇料で、経費全体の4割近くを占める。会員に提供する中身そのものにいちばん金がかかっている、という素直な構成だ。

値上げではなく値下げしている

価格の推移が変わっている。生涯会員権(買い切り)の値付けはこう動いた。

当初$375。2022年のブラックフライデーで半額の$185へ。2023年5月に$245へ戻す。同年のブラックフライデー以降は$185の買い切りに加えて、年$99という選択肢を用意した。

掲載事例では値上げの話が多い。ロゴ単価を3,000円から2万円超に上げて月収100万円に届いたデザイナーのように、単価を上げて総額を伸ばす形が定番になっている。Small Betsは逆に、開始時の$375から下げた水準で定着させた。

買い切りモデルでは、この判断が効き方を変える。単価を下げれば1件あたりは減るが、生涯会員は解約しないので母数が積み上がる。会員4,500人という規模は、下げた価格で入り口を広げた結果と読める。

買い切りは毎月ゼロから積み直す

このモデルの構造的な弱点も、数字から見える。生涯会員権は一度売れば終わりで、同じ人が翌月また払う理由がない。売上を維持するには、毎月新しい人を連れてくるしかない。

本メディアには同じ形が複数ある。$99〜$199の買い切りだけで月$10,000を作っているディレクトリ登録代行は、継続課金がないぶん月ごとの振れが大きいと本人が認めていた。月$3,000まで届きながら畳まれたロゴ生成サービスは、買い切りゆえに毎月100人以上の新規が要る構造から抜けられなかった。

Small Betsが同じ罠に落ちていない理由のひとつが、上の価格表にある年$99の選択肢だろう。買い切り一本の構成から、継続課金を併走させる形へ寄せている。

会員が減らないことの裏側

生涯会員には解約がない。これは売り手にとって解約率をゼロにする仕組みだが、同時に「離れた会員も名簿に残る」ことを意味する。会員4,500人のうち何人が実際に活動しているかは、この数字からは分からない。

対照的な設計として、本メディアには会員数を200人で意図的に打ち止めにしている有料コミュニティがある。あちらは更新率90%超という数字を持ち、継続課金だからこそ「いま価値を感じている人数」が毎月測れる。Small Betsは規模を取り、その代わりに実態を測る指標を手放している。

創業者のDaniel Vassallo氏が会員向けにやっていることとして挙げているのは、地道な作業だ。「1か月に1回くらい、コミュニティの利点を思い出してもらう。これから開かれるイベントの話をする」。買い切りで買った人に、使い続けてもらうための働きかけである。

最初の商品は講座だった

コミュニティの前に、Vassallo氏はオンライン講座を売っている。5か月で400人、売上$150,000。この講座を出発点に、2021年11月にコミュニティへ移した。

初期の提供形態はコホート(期を区切った同時受講)で、29回まわしたところでその形式を終えている。以降は常時開いているDiscordと、登壇者を招くイベントが中心になった。上の経費表でイベント費が最大項目になっているのは、この移行の結果である。

月次で見ると、初めて売上$100,000を超えたのは2023年11月だった。開始からちょうど2年である。2年分の総額$824,409のうち、後半に重みがあった可能性は高い。

前提としての年収$511,000

読む前に置いておくべき条件がある。Vassallo氏は2019年、Amazonを年収$511,000で辞めている。

この事業は、生活費の心配がない状態から始まった。最初の講座で5か月・400人から$150,000を売った実績も、独立前から積んだ発信の上に乗っている。開始時点の観客と資金は、この数字の一部を先に説明してしまう。

2023年7月からは、会員だったLouie Bacaj氏との共同運営に移っている。上の2年分の損益は、その大半が実質一人で運営されていた期間のものだ。

返金率2%が示すもの

経費の中に返金$17,010が計上されている。本人によれば返金率は購入のおよそ2%で、理由を問わず応じる方針を取っている。

買い切りで$185〜$375を先に受け取るモデルでは、返金の扱いが信頼の代わりになる。無条件で返すと明示しておけば、買う側の心理的な負担が下がる。2%という水準は、その負担軽減の対価として安い部類に入るだろう。

数字の使いどころ

この記録の価値は金額の大きさではなく、経費が費目ごとに開いていることにある。イベントに$83,500、返金に$17,010、人件費に$14,608。コミュニティ運営を検討する人が、自分の見積もりと突き合わせられる粒度で出ている。

同時に、外部から検証できる数字ではない。売上も経費も本人発の開示で、決済画面や税務資料は示されていない。返金率2%という数字も、分母となる購入件数が公開されていないため単独では確かめられない。

公開されていないのは、月次の推移、有効会員数、年$99プランの比率、そして2023年11月以降の実績である。2年で$824,409という総額は分かっても、それが平坦だったのか特定の月に集中していたのかは、この帳簿からは読み取れない。

出典

本記事は上記の公開情報の要約と独自分析です。 「報道」は他メディアが取材・整理した記事で、数字はその報道時点のものです。 詳細は必ず出典をご確認ください。

この記事は、出典として「Small Start(small-start.com)」の明記と本ページへのリンクがあれば、ニュース・ブログ・生成AIの回答などで自由に引用・転載できます(事前連絡は不要です)。 転載・引用について →

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