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Launch Fast、48時間で作り30日で月商150万円。非エンジニアが月商450万円まで来た中身

10〜12回のプロダクト失敗を経たHasaam BhattiがCursorで48時間のMVPを作り、Amazon出品者向けツールLaunch Fastで30日目に月商$10,000、90日目に$21,800、現在$30,000に到達。有料330人、無料プランなし。

執筆: Small Start 編集部(公開情報の要約+独自分析)

Launch Fast、48時間で作り30日で月商150万円。非エンジニアが月商450万円まで来た中身

月商450万円は、月商を公開している掲載227件のうち上位37%。掲載全体の月商中央値は157万円です(データ集計)。

Launch FastのHasaam Bhattiは、この事業の前に10〜12個のプロダクトを作って全て失敗している。しかも、そのどれ一つとして本番稼働に至らなかった。それが11本目か13本目かで、30日目に月商$10,000、90日目に$21,800、現在$30,000に届く。MVPの開発期間は48時間。差分がどこにあったのかは、数字の並びから読み取れる。

90日間の売上推移

時点月商前期からの増分
Day 30$10,000
Day 60$17,000〜18,000(約255〜270万円)約+$7,500
Day 90$21,800約+$4,300
現在$30,000

料金は月$49・$89・$199の3段階で、無料プランは置いていない。有料ユーザーは330人と開示されている。

何を売っているのか

Launch Fastは、Amazon出品者向けのChrome拡張である。商品リサーチ、カタログ管理、広告最適化を、エージェント型のAIワークフローとして一本にまとめた。直近ではMCP(Model Context Protocol)対応のツールも公開し、リサーチからカタログ操作、広告調整までを外部のAIアシスタントから叩ける形にしている。

Hasaam自身はエンジニアではない。MVPはCursorで48時間、その後もClaude CodeやCodexを併用して開発している。構成はNext.js・React・TypeScript。インフラは当初Vercel・Supabase・Apifyの組み合わせで始め、その後Cloudflare上の自前構成と独自クローラーに移した。最初から作り込まず、売上が立ってから作り直している。

決定打になったのは、コーチング事業との株式交換

過去10〜12回の失敗について、本人は原因を一つに絞っている。「自分が属していない相手」に向けて作っていたことだ。AI動画ツール、求職の自動化アプリ——いずれも自分が客ではない領域だった。何ヶ月も企画を練り、出荷しないまま終わる。

Launch Fastで変えたのは、作る前に流通を確保したことである。Amazon出品者向けのコーチングプログラム「Legacy X」と提携し、株式を渡す代わりに、1,000人超の稼働中出品者へのアクセスを得た。Day 30で$10,000が立ったのは、この提携の直接の結果である。ゼロから見込み客を集める工程が、丸ごと省かれている。

その上に、毎週の教育セッション(ソフトウェアの使い方と事業戦略を教える)、検索流入を狙った技術記事、初期段階の出品者向けの無料ツール、Meta広告、RedditとLinkedInでの発信を重ねた。

増分が減っていく数字が示すもの

この事例で最も情報量が多いのは、成長そのものではなく成長の減速である。Day 30→60の増分は約$7,500、Day 60→90は約$4,300。半分近くに落ちている。

理由は提携の構造から説明できる。パートナーが持つ稼働出品者は1,000人超。有料ユーザーは330人。仮に全員が提携経由だと置けば、母集団の3割強をすでに取り込んでいる計算になる(実際には他チャネル経由も含まれるため、これは上限値の目安にすぎない)。温かい見込み客のプールは有限で、初月に最も濃い層が入り、後になるほど薄くなる。増分の減衰は、提携という一発の資産を消費しきる過程そのものである。

現在$30,000まで戻していることは、記事執筆の頃には検索記事・無料ツール・広告といった自前のチャネルが立ち上がり始めたことを示す。ただしその立ち上がりに、Day 30の$10,000のような瞬発力はない。提携は初速を買うものであって、持続的な流入路とは別物だと理解しておく必要がある。

単価の読み方に注意が要る

330人という有料ユーザー数は、どの時点の数字か出典上は明示されていない。Day 90時点と読めば$21,800÷330で平均約$66、現在の$30,000と読めば平均約$91になる。料金は$49・$89・$199の3段階だから、前者なら$49プランが中心で$89が一定数、後者なら$89が中心層という構成に近い。

いずれにせよ、平均単価$66〜$91は個人向けツールとしてはかなり高い。これはAmazon出品者が「広告費を毎月払っている事業者」だからである。月$89は、広告費を数%改善できるなら即座に回収される支出になる。無料プランを置かなかった判断も、この客層だから成立する。趣味のユーザーが混ざらない市場では、無料枠はサポート負荷しか生まない。

代償と、書かれていないこと

この事例には明示的なコストがある。1,000人へのアクセスと引き換えに、株式を渡していることだ。金額は開示されていないが、株式は毎月の広告費と違って後から取り戻せない。月商$30,000の事業のうち何割が自分のものかは、記事からは分からない。

もう一つ、うまくいかなかったこととして本人が挙げるのは「分析麻痺」と「タスク思考」である。仕組みを作らず目の前の作業をこなす、企画を練り続けて出荷しない。10〜12回の失敗はほぼこれで説明できる、という自己分析だ。「実在するものの50%は、出荷されなかったものの100%に勝る」という本人の言葉が、方針転換をそのまま表している。

どこまで持ち帰れるか

持ち帰れるのは3点ある。48時間でMVPを出すこと自体は、AIコーディングツールが揃った現在なら非エンジニアでも現実的であること。金を稼いでいる事業者を客に選ぶと単価が跳ね、無料プランを省ける可能性が生まれること。そして、作る前に流通を確保する順序である。

持ち帰りにくいのは、その流通の確保そのものだ。1,000人超の有料会員を抱えるコーチング事業者が、実績のない開発者に株式と引き換えでリストを開くという取引は、誰にでも成立するものではない。渡す株式に価値があると相手が判断する材料(過去の実績なり、技術力なり、その領域での関係)が先に要る。10〜12回の失敗の中で、その材料が蓄積されていたと読むのが妥当だろう。

限界として、Amazon出品者向けという市場はAmazon側の仕様変更に直接晒される。カタログ操作も広告最適化も、プラットフォームのAPI方針が変われば前提が崩れる。単一提携への依存と単一プラットフォームへの依存が重なっている構造は、この数字の裏側として押さえておきたい。

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出典

本記事は上記の公開情報の要約と独自分析です。 詳細は必ず出典をご確認ください。

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