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NoteForms、3〜4日で作ったNotion連携フォームが月商555万円へ。1年半サポートまで一人で回した

Julien NahumがNotion APIの公開直後に3〜4日で作ったNotionFormsは、MRR $37,000のフォームビルダー事業へ。最初の1年半はサポートまで一人。単価は$15→$19→$24と2度上げ、依存を切るためOpnFormをオープンソース化した。

執筆: Small Start 編集部(公開情報の要約+独自分析)

NoteForms、3〜4日で作ったNotion連携フォームが月商555万円へ。1年半サポートまで一人で回した

月商555万円は、月商を公開している掲載227件のうち上位33%。掲載全体の月商中央値は157万円です(データ集計)。

週末で作った拡張が、月$37,000の事業になるまで

Julien Nahum(28歳)はパリで育ち、工学を学んだのちロンドンでコンピュータサイエンスに移った。AWSで働きながら個人プロジェクトを作り続け、パートナーとパリに戻ったタイミングでインディーハッカーに専念する。

NotionがAPIを公開したとき、彼が最初のバージョンを作るのに要したのは「たぶん3日か4日」だった。名前はNotionForms。できることは限られていて、Notionアカウントを接続し、フォームを作り、データベースのプロパティを入力項目として並べ替えられる、それだけ。データベースそのものへのアクセス共有を相手に求めずに済む点が実用上の肝だった。

その粗いMVPが、現在はMRR $37,000、年商換算で約6,600万円の事業になっている。最初の1年半は、開発もカスタマーサポートも彼一人だった。

到達点までの数字

項目内容
初期開発3〜4日でMVP(当初名NotionForms)
収益化無料で3ヶ月運用したのちProプラン$15/月を導入
初決済有料化した日の夜。その顧客は現在も継続中
単価の推移$15 → $19 → $24。別途チームプランを追加
通過点MRR $3,000で家賃を賄えるように。次に$10,000
現在MRR $37,000
体制最初の1年半は一人。サポートも本人が対応
派生OpnForm(オープンソース)を約1年半前に公開、Airtable版を開発中

$3,000、$10,000、$37,000という3点だけの粗い推移だが、最初の通過点が「家賃を払える」だった点は記録に値する。生活を支える最低ラインを越えた瞬間が、この事業では独立の維持コストを回収した瞬間だった。

決定打:3ヶ月ぶんの無料期間を切り上げた夜

軌道の最初の変化は明快だ。3ヶ月間、NotionFormsは完全に無料で提供されていた。そこにProプラン$15/月を差し込んだ。

初日はずっと最初の決済通知が来るのを待っていた。その夜に来て、本当に良い気分だった

その最初の顧客は今も契約を続けている。無料から有料への切り替えは、多くの個人開発者が最も先延ばしにする工程だが、ここでは3ヶ月で踏み切っている。しかも初日のうちに支払いが発生した。3ヶ月の無料運用は、収益を捨てた期間ではなく、誰が払うかを確かめる期間として機能したことになる。

その後の値上げも段階的だ。$15から$19へ、さらに$24へ。加えてチーム向けの上位プランを新設している。同じプロダクトの単価を1.6倍にしても事業が伸びているという事実は、フォームが業務に組み込まれた後の乗り換えコストの高さを示している。

何が効いたのか:プロダクトそのものが配布経路だった

伸びの主因は広告ではない。Nahumの説明は一文で足りる。

フォームを作って、それを共有し、自分のサイトに埋め込む。

フォームというプロダクトは、使われた瞬間に第三者の目に触れる。回答者は必ず存在し、その回答者の何割かは自分もフォームを必要としている。ここに「Created with NoteForms」の帰属リンクが乗る。露出とリンクが同時に増える構造で、後者はSEO上の資産にもなる。つまり顧客が増えるほど配布面と検索順位が同時に強くなる。個人開発でマーケティング予算を持てない条件下では、この自己増殖する導線があるかどうかが、コミュニティ運や広告費の差を打ち消してしまう。

もう一方の柱が、初期のコミュニティ営業である。彼はNotion系のコミュニティ(Facebook、Reddit、Twitter、Slack)に自分から入り込んで露出を作った。バイラルループは初速がゼロだと回らないので、最初の回転を手で与える必要がある。手作業の露出とプロダクト内蔵の拡散が噛み合った形だ。

依存を切るための二手目

この事業の弱点は最初から明らかだった。売上のすべてがNotionというプラットフォームの上に乗っている。Notionが公式にフォーム機能を実装すれば、あるいはAPIの方針が変われば、事業は一夜で削られる。彼自身、一人で回していた時期の重圧として、サポート負荷とプラットフォーム依存の2つを挙げている。

その対策として約1年半前に投入されたのがOpnFormだ。Notionを前提としない、単体で動くオープンソースのフォームビルダーである。さらにAirtable向けのフォームビルダーも開発中で、収益源を意図的に散らしにいっている。プロダクト名も当初のNotionFormsからNoteFormsに変わっており、名前の面でも単一プラットフォームとの結び付きが薄められている(改名理由そのものは出典に明記がない)。技術面はバックエンドがLaravel、フロントがNuxt+Vue。

リスクと限界

分散を始めたとはいえ、現時点の売上の中心がNotion連携である事実は変わらない。OpnFormのオープンソース化は依存を減らす一方で、自社ホスティング版に流れる需要を自ら作ることでもあり、その収支は出典からは読み取れない。

サポートを一人で受け続けた1年半という数字も、美談としてだけ読むべきではない。本人がストレスとして言及している通り、これは事業が伸びるほど個人の可処分時間を食う構造で、値上げに踏み切れた背景には対応件数を抑える必要もあったと考えるのが自然だ。また公開されているMRRは3点のみで、月次の増減や解約率は不明である。

再現の条件と限界

再現しやすいのは、3〜4日で出せる範囲まで機能を削って公開すること、無料期間を数ヶ月で区切って有料プランを置き、支払う人が実在するかを早期に確かめること、そしてプロダクトの利用そのものが露出になる形式を選ぶことだ。フォーム、招待、公開ページ、埋め込みウィジェットのように、成果物が第三者に見られる種類のプロダクトはこの恩恵を受けられる。

再現しにくいのは、Notion APIが公開された直後という時間帯である。エコシステムが立ち上がる瞬間には、需要があるのに供給がない期間が数ヶ月だけ生まれる。彼が3〜4日で出したことに意味があったのは、その窓が短かったからだ。加えて、AWSでの実務経験を持つエンジニアが自力でMVPからサポートまで全部こなせたという前提もある。本人は「一番大事なのは、とにかく始めて、できるだけ速く何かを作ってみること」と述べ、いきなり仕事を辞めないことも併せて勧めている。

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出典

本記事は上記の公開情報の要約と独自分析です。 詳細は必ず出典をご確認ください。

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